- いたち
- いたち【鼬・鼬鼠】イタチ科の哺乳類。 雄は体長約35センチメートル, 雌は約20センチメートル。 胴が長く, 四肢は短く, 尾は長くやや総状。 体毛は暗褐色ないし黄褐色で光沢がある。 毛皮は良質。 夜の行動が多く, ネズミ・カエル・小鳥・昆虫などを捕食する。 敵に襲われると肛門腺(コウモンセン)から悪臭を放つ。 シベリア・中国・日本・ジャワに分布。~無き間(マ)の貂(テン)誇り自分より強いものがいない間だけいばること。 鼬無き間の鼠。~の最後っ屁(ペ)〔イタチは敵に追い詰められると悪臭を放って逃げることから〕せっぱつまって最後の非常手段を用いること。~の目陰(マカゲ)手を額にかざして物を見る動作。〔イタチが後ろ足で立って, 前足をかざすような動作をするという俗信から〕~の道切り〔イタチの通路を遮断すると, イタチはその道を再び通らぬという俗説から〕交際や音信が絶えることのたとえ。 いたちの道。~眉目(ミメ)よしイタチを見たときの呪文(ジユモン)。 イタチの姿を見たり, 鳴き声を聞いたりすると凶事が起こるという迷信があり, この句を唱えると凶事を免れるという。
Japanese explanatory dictionaries. 2013.